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南部鉄器 7″/12″ DUAL DISC STABILIZER OTM80821

伝統と現代が共鳴する、南部鉄器の制振性を活かした高品質デュアルスタビライザー。

世代を超える伝統に現代の要素を重ね、オリジナリティあふれる南部鉄器を生み出してきた「南部宝生堂 及富」が新たに開発した、アナログレコード専用スタビライザーです。
スタビライザーとは、レコードを上から押さえて安定させるほか、プレーヤーのモーター回転で起きる機械振幅を抑え、音質を安定・向上させる役割を果たします。

開発のきっかけは、南部鉄器の作り手で音楽愛好家でもある若手職人と、クラブの現場で活躍するDJ・ミュージシャンらとの対話から生まれた”南部鉄器スタビライザー”のアイディアです。「一般的な12inchレコードだけでなく、未だ愛好家の多い7inch(ドーナツ版)と兼用できるものを」という要望に応え、形状や重量等の試行錯誤を繰り返し、試奏を重ねるなかで「デュアルレコードスタビライザー」を完成させました。

本来、鋳鉄は鉄と炭素の合金で重量があり、振動エネルギーは炭素に吸収されて熱に置換されるために吸振作用が知られており、エンジンの部品やスピーカーのインシュレーターにも利用されています。同スタビライザーはこうした鋳鉄の制振性を活かしながら、ハンドリング性にもこだわりました。縁にローレット加工(細かい凹凸状の加工)を入れ、強めの面取り施すことで、プレーヤーへの着脱しやすさと持ちやすさを実現。着脱における塗料剥がれや鋳鉄のデメリットであるサビを防ぐために、黒メッキ加工を施して強度を高めました。形状デザイン・金属加工には岩手県奥州市で金型の加工製造を行う、サンアイ精機の協力をいただきました。

南部鉄器ならではの洗練された佇まいと質感を備えたスタビライザーは、手にしっくりと馴染み、使い続けるほどに風合いが増します。音質面での向上も期待できる機能美を持つスタビライザーは、レコードの愉しみをより増幅させてくれるでしょう。

衡量により音質の向上効果を確認

開発にあたり、DJの野崎和宏氏の協力のもと「7inch/12inch デュアルレコードスタビライザー」使用時におけるレコード音質の衡量を行いました。衡量には、12インチ盤(140〜180g)に比べて機械振幅の感受性が高く、線速度が遅いため音圧が低いことで知られる7インチ盤(45g)を使い、同一楽曲・同一録音(リッピング)条件下でのスタビライザーの有無を比較衡量しました。
結果、楽曲の構成や使用楽器/機材によって帯域分布は変わるものの、スタビライザー使用時には、低域が上がり、高域(22kHz)・中域を抑える効果が確認されました。これは、ベースドラムが持ち上がり音像が坐って聞こえる聴感上の印象とも一致します。通常のリスニングはもちろん、アナログ音源をデジタルにサンプリング/量子化する際にも有効と言えます。

作製者:南部鉄器職人 大川寛樹 / DJ・プロデューサー 野崎和宏
協力会社: サンアイ精機 / 金森紙器